2020年のごあいさつ。

あけましておめでとうございます。

昨年はずっとやると言っていた蔵書の追加がようやくできました。これまでの手帳や日記と合わせて400冊前後の所蔵数です。来られた方それぞれにお気に入りの手帳類が見つかりますように。

それと同時に手帳類図書室のリニューアルと称していくつかの施策を行いました。今年はそれらのフィードバックをいただきながら、より安定し安心できる手帳類図書室になればいいなと思っております。一例としてはメールで予約できるようになりましたので、遠方の方はお問い合わせページより予約していただくと確実です。

また今年は手帳類図書室に来てくださったかたの感想や発見をもっと集めていきたいと思っています。書かれた記録だけではなく、その読まれ方や見出しをも集めようという訳です。実は手帳類図書室に感想カードを置いているのですが、書かれたという話をまったく聞きません。なので今年は知ってもらえるようがんばります。もしさまざまな視点からの知見が集まれば、私的な記録を読むための良きガイドブックになる予感があります。読んでみたくないですか?

ガイドブックと言えば、数年前から話のある手帳類の書籍化は遅々として進んでおりませんが、それとは別に昨年登壇した「近代日本の日記文化と自己表象」研究会シンポジウムの書籍化の話があります。そういえば昨年の雑誌『東京人』はインタビュー記事ではなく自分で寄せた文章が初めて掲載されたのでした。まずはこういったコンパクトな文章から初めて、単著を書ける感覚を養っていきたいと思います。

取材などの発信については、昨年は収集家の本業が忙しかったのもあり少し疲れたところもありました。今年は少しセーブめにして無理なく楽しく受け答えられる範囲でお受けしようと思っています。

それでは今年も手帳類図書室をよろしくお願いいたします。