11月1日(金)に手帳類図書室をリニューアルします。

手帳類図書室をオープンして以来、長らくできていなかったリニューアルをとうとうやることになりました。いませっせと準備をしているところです。

「より安心して読める」がテーマ

今回のリニューアルでは「安心」をテーマにした5つの変更点があります。

  • 予約制の導入
  • 座席数の変更(4席から2席に)
  • 同時貸出数の変更(1番号から3番号に)
  • 読める手帳類の増加(200冊から400冊に)
  • 利用料金の変更(1時間1000円に)

3つの気遣い―運営することで見えてきた課題

個々のリニューアル内容の説明の前に、前提となる、運営を続けることで見えてきた課題について話させてください。

たくさん課題はあるのですが、特に3つの気遣いが発生しているのが気になっていました。ひとつはお客さん同士での気遣いです。典型的な状況に、読みたい手帳のバッティングがあります。特にデリヘル嬢などの人気が高いものは同時にリクエストされることが多いため、お互いの読んでいるものが知られてしまうという気まずさが発生することもあります。私的な記録を読むことならではの状況です。
他にも、遠くから来たのに席が一杯で読めなかったり、そういったお客様を見て他のお客さんが遠慮して切り上げたりといった問題も生まれています。

もうひとつはスタッフに対する気遣いで、新しいものを借りたいのにスタッフが忙しそうだったり、他のお客様と話していて頼みづらいといった問題です。特に色々な手帳を読みたい方やリピーターのかたにとっては大事なトピックです。

ただでさえ私的な記録を読むときは、センシティブな状態にもなりますし、読むとどっと疲れることが多いので、解消できそうなものはアプローチしていこうと検討していきました。

そして最後のひとつですが、多くの人々に読まれることで、補修が必要になってきた手帳類も出てきました。手帳類図書室は実物を手にとって読める体験を重視しています。もちろん丁寧に読んではほしいのですが、あくまで自然に読めることが前提で、腫れ物に触るように読まれることは良い状態とは言えません。

そういった状況を踏まえてのリニューアルとなります。

リニューアルで変わる5つのこと(1〜3つ目)

それではリニューアル内容について。まず1つ目は予約制の導入。これは公式サイトよりメール連絡することで予約できます。遠方のかたも安心してこれるようになります。

どんどんいきます。2つ目は座席数の変更です。4席から2席になります。一見縮小のように思われるかも知れませんが、この変更によって、1席あたりはよりゆったりした空間になりリラックスして読めるようになります。そして席が少ないということは、読みたい手帳のバッティングが減ることも意図しています(ただしこれは次の施策とも関係しています)。

3つ目は、同時貸し出し​手帳類番号​です。1→3番号に増えます。どういうことかというと、これまではAさんの記録を返してからBさんの記録を読むというスタイルだったのですが、3つまでなのでAさんの記録とBさんの記録を同時にリクエストして読み比べも可能になります。これはより深く読む可能性を広げる施策だと思っていて、ここから新しい見い出しや楽しい体験が生まれることを期待しています。

安心というテーマでいいますと、何回もスタッフの方を呼ぶ気遣いが軽減され、気兼ねなく選べるようになります。3つ選べればどれかが読みたいものである確率が高まるからです。

もちろんこれによって借りる手帳類が被ることが考えられますが、席を減らす対応と予約で軽減されるイメージです。特に2人で予約した場合は実質貸し切りに近いかたちとなります。

読める手帳が増えることについて(リニューアルの4つ目)

話が前後してしまいましたが、読める手帳類が増えることでも、バッティングは解消されます。これが4つ目です。今回は大恋愛日記をはじめ長編ものの記録が増えるほか、度々メディアで紹介していたギャンブラーの10年日記も正式に加わります。

また、他人の私的な記録を読む体験が少しずつ理解されてきていると判断し、「引きこもり、発達障害、職業不明」といった、センシティブで読み手を選ぶような、それでいて深みのある記録を置くことにしました。プライベーツマンシップにのっとり、書き手を尊重しつつも楽しんで読んでいってほしいです。

初期ラインナップ(いま置いてある手帳類)は分かりやすいものを中心に、記録のバリエーションを感じてもらえるように選んだものです。第二弾ともいえる今回の追加は、より書き手の癖があったり、一見似ているような記録も加えました。それによって読み手の読み方自体を問うようなラインナップになっていると思います。

つまり少し上級編とも言えるのですが、入れ替えではなく、これまで置いてあった手帳類も引き続き読めますのでその点はご安心ください。所蔵冊数は約200冊→約400冊になり、規模は2倍になりました。収集した手帳のうち、読みやすいものの8割ぐらいは置くことになると感じています(自宅で読めるものが減るので収集家としては少しさびしいです)。

手帳類の選択肢が増えたことで、初見のかたもリピーターのかたも存分に読みたいものを吟味していただければと思います。

大事な料金のこと

5つ目。長くなってしまいましたが、最後に大事な料金の改定について。利用料金が1時間500円から1時間1000円になります。値段も2倍となりますが、より安心して様々な記録を読めるようになるので、体験としては良くなるはずです。特に一度お越しくださったときに「もっとゆっくり読みたい」と思った方、ぜひリニューアル後にまたお越しください。

値段も上げる以上、今後は少しずつですが、傷んだ手帳類の補修作業もはじめていきたいと考えています(しっかりやろうとするとお金がいくらあってもたりなさそうなので少しずつですが)。

リニューアルは11/1から

様々な施策を同時に行うため、実際は運営しながら調整したり内容を変更したりすることになると想定しています。

ひとまずは上記内容でリニューアルオープンし、安心して心置きなく読める空間を持続的に目指していきます。なお、10月末まではリニューアル前の内容での営業になります。

今後とも、手帳類図書室をよろしくお願いいたします。